今週のお題 夢の継続

15歳の時にファッションデザイナーに成りたいと志し、
高校卒業後、東京の服飾専門学校へ入学。
就職活動は50社近く試験を受け、
クラスの中で私だけが卒業しても就職できませんでした。

が、奇跡的に3/28に採用決定。
4/1から晴れてデザイナーとして働く事になりました。
それは今から7年前のお話です。

「ファッションというコンテンツを使って、人々が幸せになるシステムを作る」
そんな夢を持った若かりし頃でしたが、今思うと本当に無鉄砲です。
その怖いもの知らずな感じが良かったのかもしれません。

初めての会社はチーフが酷くスパルタで、
それはまるでプラダを着た悪魔の世界そのものでした。
始発終電の毎日、サンプルは飛んでくる。机の引き出しをひっくり返される。
それでも頑張れたのは、自分が手掛けた服達が世界中で売られてる
実感があったからだと思います。
世間から馬鹿にされ続けた服でしたが、
喜んでくれる人も居る事は確かだったのです。

結局、過酷な労働条件で身体が悲鳴を上げ辞めざる終えませんでしたが
最終出社日に、私が間違えて作ってしまったサンプルを笑顔で着ている
アフガンの女の子を会社のHPで見て、

「あ、私の夢が叶った。」

と、そう思いました。


それから7年。
たぶん、あの時から私は宙ぶらりんのままで、
結局夢をつかんだものの、それを継続するか否かの瀬戸際に立っています。


現在はファッションのコンサルティング会社で働いており、様々なアパレル企業に
直近のトレンドや来期の予想等を提案しています。
やはりココもプラダを着た悪魔状態で、私は頭がおかしくなりそうになっています。


「ファッションは、どれだけ人よりも上位であるかを競うもの。」
そういう上司達の仰る事は真実なので理解出来ますが、
私のやりたかった事とは程遠く、人をけなしたり、蹴り落としたりしてまで
ファッションを続けたいと思わなくなってしまったのです。


それでもやっぱり服は好きで、
人の想像力と創造力には希望を持ち続けていきたいと思ってます。


で、言いたい事は
狭き門でも頑張れば、夢の鍵はつかめるって事。
でもそれを継続するのがどれだけ大変なのかって事。


継続が才能なんだと思う。どんな職種においても。